幻想曲Vampire

主に二次元

小松未可子「Humming Maps vol.3」感想

はい今年初みかこし行ってきました。


いや本当最高でした。何度でも言いたい、最高でした。

 

「Humming Maps」というのは小松未可子さんが自主企画として続けているツーマンライブで、過去には田所あずささん、fhánaさんを迎えて実施してます。まぁ俺は過去の回行ってないんだけどさ。
今年は今のところシングルもアルバムもツアーも発表してないし、プリキュアとかあって、音楽活動的には控え気味になりそうなのかな……という懸念から今回初参戦したわけなんですが、まあ最初ちょっと警戒するよね。ツーマン相手のパートで楽しめるかどうかってとこで。

今回のお相手の豊永利行さん。声優としては『デュラララ』帝人役をはじめ、アニメも色々出演されてて前から好きなんすよ。『境ホラ』の前田・利家や『アルドノア・ゼロ』のマズゥールカみたいな冷徹優男系に定評があると勝手に思ってるし主役でも脇役でも名前があったら嬉しい。『ユーリ』ももれなく観てたしね。あと『学校の怪談3』なんかはリアル小学生の時観てたなあw (子役時代の豊永さんが出演してるのです)
ただ、アーティスト活動は全くといっていいほど追ってなかったので、彼のパフォーマンスがどうこうというより、自分が彼のライブを楽しみきれなかったらどうしようという不安はあり。

でもまあ、いざ始まって見たらほんと杞憂でした、杞憂。
冒頭の2曲「Reason…」「1:1」は熱く激しいロックで一気に鷲掴みされたし、「花」はデュララジ聴いてた身からすればまさかライブで聴けるのかって話で超エモかった。歌詞を一つ一つ聞いてるとああこれ序盤も序盤のころの花澤さんととしくん(豊永さん)の関係性じゃんとかとか。。。
「メッセージ」はサビの歌詞がストレートに良くて泣かせるし、「TEMPE x∞」はまさかのオレオレ詐欺モチーフ……! こういう遊び心ある曲大好きよ俺。
てかなんだろう、彼の曲男臭いメロディーが多いよね。メインのファン層はそりゃ女性なんだろうけど、男の子も絶対好きでしょこの楽曲たち。




今月発売(会場で先行発売)の新アルバムからは「光へ」「ラクにいこうぜ!」を披露。こーれも良すぎたんだよなぁ。
「光へ」はジャズ風なアレンジで軽快、そして大サビで3拍子になってひとつひとつ言葉を紡ぐの本当に素晴らしい。「ラクにいこうぜ!」はAメロで上手の男子に、下手の女子に、それぞれ背中をさするような、酒の席で励ますような歌詞を投げかける姿が良い。サビで「ラクにいこうぜ」\へーい!/と投げ込むとこは一発目で把握したのであとは毎回叫んでた。楽しい。

…公演後、思わず買うよね。これもまた対バンの醍醐味っちゅうことで、宣伝なくてもなんなら買ってたかもしれないが


MCも面白おかしくて、ほんと歌うまくて喋りが面白い兄ちゃんだった。俺ねそれまではもうちょっと線の細い感じなのかなと思ってたんだけど、いい意味で裏切られたよしかし。ラストの「With LIFE」も締めにふさわしい大団円感ある曲でした。

さて、機材転換のつなぎにHumming Maps Radioが流れ、とよこしが10分15分軽快なトークを繰り広げ、そっからさらに3分ほど経った頃、おなじみ小松未可子バンドの面々が登場。そしてバンドが音を奏ではじめたころ下手からみかこし登場。
今回は髪をまとめず、なんつーんだ、女性の髪型について造詣と語彙力が皆無でアレなんだが、ややゆるふわボブみたいな感じですごくお綺麗。お衣裳は、上が白で、下がロングスカートだったのは覚えてるんだが……はやく公式レポあげてくれやというお気持ち。(このくだりレポとして残念すぎるがみかこしの容姿はとにかく褒めていきたい)

1曲目は「友情ZABOOOON!!」配信のみだが一応最新シングルかつアニタイの曲ですね。
去年の「ハピこし」以来二度目の披露。単に曲に従うだけでもいろいろかけ声入れたり遊びどころ多い曲なんだけど、まだオタクの練度はそこそこって感じすね。
この曲、「short hair EGOIST」「おねがいフューチャー」と同系統の、ラップばりに言葉詰め込み系テンアゲ曲でかつこどもアニメのテーマソングという異形なので、今後のツアーとかでもっともっと遊んでいきたい。

2曲目は直前のラジオで豊永さんもお気に入りと話していた「Catch me if you JAZZ」。
当日ラジオかMCで話されてたんだけど、お二人ともジャズ風の曲お好きなのよね。
みかこしはトイズ移籍後から急激にその手の曲が増えたイメージあって、後述する「Piña Colada & Caipirinha」「Maybe the next waltz」もそうだし、今回披露はしていないけど「Romantic noise」や「SPICE MISSION」もSwing系よね。もし彼女がいつか大きな舞台でワンマンやるなら、管楽器も入れてみたいよねえ。

たて続けに披露されたのは「Infinity Sky」。まさかのスタチャ時代1stミニアルバムからの登板。ただこの曲、Blooming Mapsツアーでも歌われてたし、今でも比較的出番は多いので、割とすんなり入っていく感じあったよね。

MC挟んで「Piña Colada & Caipirinha」。「Swing heart~」のカップリング曲だけど、こちらもツアーやハピこし、そして今回と結構出番多め。最初に生で聴いたのは横浜アニメイトでのリリイベだったかしら。そこで間奏後に入れる溜息の話してたから毎回そこをチェックしちゃうっすね。
構成として、3曲目まで疾走感ある曲が続いたので、テンションは下げずに縦ノリから横ノリに移行してく感じが綺麗だし、新規のお客様へ対してまた別の引出しを披露している感じも良き。

「海辺で逢いましょう」
赤から青へと切り替わる照明。前曲までに比べるとぐっとローになったようで結構リズミカルなんよな。バラードと言えるかもしれないけど単に静かでも穏やかでもない、裏でしゃかしゃか鳴ってる上をすーっとみかこしの声が抜けていく不思議な感覚。2Aメロの後ろのつぶやきとかも水中感覚増してて囚われるよね。

Maybe the next waltz
いまさらこの曲の素晴らしさを殊更語りはしないけど、今回もファルセット気持ちよく、ますます歌詞が沁み込んでくる歌唱でしたよ。初見の女性陣も落ちたろこれで、と聴きながら本気で思ってた。

MCのあとバンドメンバー紹介でおなじみ新井弘毅独壇場からのダスジャンジャンダスジャンジャンダスジャンジャンダスジャンジャンッ ヘーイ!で会場の空気切り替えて「Jump Jump Halation!」。
この曲は昨年のツアー以来聴くのは2度目だが、もはや何年も過ごしたかのように馴染んでるね。思えば2016ハピこしから2年とちょっと、みかこしと黒須・新井・鈴木・今井らバンドメンバーが奏で続けてきたサウンドの象徴がこの曲だよなー。

個人的トイズ移籍後一推し「HEARTRAIL」さん。この曲はどんなに疲れててもマジになりたい。「高く高く」で跳び続けるムーブ、今回ようやくちゃんと意識してやったけど前からあったっけ? 新井の兄貴が前出てがつがつ暴れるのをみるのもまた楽しい。

そしてそっから「おねがいフューチャー」がきてくれるとは! ほーんと俺この曲大好きだからさ、頭のラップの時点で予備動作こみでぶんぶん跳びはねちゃうのね。頭バカになっちゃう。しかしまぁこんな攻撃的な曲、豊永さんのお客に見せて引かねえかなとか片隅で考えないでもなかったが、まぁ自分ほどえぐく受け取ってる初見の客もおらんやろうし、気にせんわな。あとでTwitterみてたら気に入ってくれた方もいたし。

小松パート締めは「Swing heart direction」。まあアニタイだし、「おねがいフューチャー」からはアルバム順になるので、来るかなと思ってました。
頭サビをバンドメンバーと顔見あわせながらかみしめるように歌ったり、最後のラララを追加で観客と合唱したり、地味にアレンジ入ってまた違う味わい。前に(アルバムツアーのとき)聴いたのよりずっと上手くなってたと思う。


さて、本編終了後のアンコール。俺ハミマ行ったの今回が初めてだったんすけど、前2回はどうしてたんすかこれ?
対バンちゅうことで普段のみかこしコールもやや遠慮がちというか、途中でとしくんのターンになったり混ざったり、なかなかカオスでしたね。

アンコール明けて1曲目は豊永さんの「ひとつだけ」をデュエット。これ、豊永さんパートは普通に男声で、みかこしパートはさも彼女のオリジナルかのように歌ってて、不思議な感覚でしたよ。サビだとタブ下げて合わせてんだが、そこらへん普段では出さない声なのでそれはそれで貴重な瞬間でしたよ。

そしてオーラス小松サイドの楽曲は……
……あの、曲行く前に「endless night」の話してたじゃないですか。『ユーリ』の山本監督の前作で、みかこしの上記表題曲にあわせてMV風にフィギュアスケートのアニメつけてたやつ。カラー主催のアニメーター見本市で発表されたやつですわ。ちょっと回りくどいけれども豊永さんとの共通点として歌うのはどうかと候補にあげてたって話。
あの話するもんだから、どうせ振りだとわかっていても、希望を抱いちゃったじゃないかよー。「endless night」歌ってくれって俺は何年も……。endlessだけど締めにもいいと思うしむしろ終わらなくていいじゃんよー……。

まぁそれはそれとして、実際歌ったのは「真夏の夜のパレード」。これはこれで、好きなんだよなあ……。

なるほどなとは思ったよ。原曲から結構声重ねてて、ハモりの存在感高い曲なんだけど、そのハモ部分を豊永さんが歌うことで、原曲にはない力強さと、融合感と、緻密さが溢れて素晴らしかった。
Cメロの掛け合いっぽくなってるとこは実際に2人ボーカルがいる分、お互いの声が曲のパーツになっててとても綺麗だったし、サビは豊永さんが男らしく歌い上げてて、普段よりさらに熱を帯びてエモが発生してた。これやって正解だわ。円盤化してくれ。


総評。最初から最後まで大満足でした。
豊永さんの楽曲はどれも良かったし、音源集めてへたすりゃワンマンも行きかねないですマジで。

みかこしも、ハピこし以来で今年初のステージだったけど、ツーマンとは思えないほど詰め込みまくったセトリと、超絶アツいパフォーマンスにまだ熱が冷めない。
やっぱみかこしのライブがなきゃ駄目だわ。他の主現場のライブも大事なんだけど、それとは別に替えがたいものがあるっすわ。
今年はいろいろ声優業で忙しめかとは思うけど、なんとか定期的にライブ続けてほしいし、新曲も(タイアップも)リリイベも欲しいです。いやほんとみかこしとお話ししたいの。ハピこし終わった後も直接伝える機会なくて手紙送っただけだったんだけど、もっとちゃんと話したいなぁ。

本公演のライブは後日CSで放送されるとのことですが、後生なのでネット配信か円盤化(アルバムかなんかのおまけでいいっすわ)してくんねえかなー頼むよー
マジでクオリティ高かったので後世まで映像で遺す必要あるよこれー。

とりあえずは以上。